12 /1 更新★ウィンクルム便り(お知らせとブログ)
ペットロスは愛の絆のしるし
みなさま、こんにちわ!
総合ペット葬祭ウィンクルムの丘です。
日増しに秋が深まってまいりますね。
ウィンクルムの丘の周りの森も景色も秋が深まってきています。
昨日はとてもうれしいことがありました。
私どもはプレオープンしてから長くないので、まだそこまで沢山のご利用者さまはいらっしゃらないのですが、先月、こちらでご葬儀をさせて頂いたご家族様が、御遺骨とご一緒に、わざわざお尋ねくださったのです。
御用があって寄ってくださったのですが、その中で小さなご家族さまを亡くされて、とてもつらいお気持ちにあることを話してくださり、ご一緒にいろんなお話をしたりして、とても暖かな時間を過ごさせて頂きました。
素晴らしい時間をいただいて本当に感謝しております。
御話しを伺いながら、自分のことを振り返りました。
私事ではあるのですが、実は私はこの16年の間に、大切ないのちを立て続けに見送る経験を致しました。
私は長らくミュージカルの俳優やプロデューサーとして東京で活動しておりましたが、自分の半身として御縁をいただいた最愛の伴侶を立て続けに病で二人亡くし、傷心のまま震災を経験。
オンタイムで人々や町が流され、死んでいく姿を目にし、そばには守ってくれる人もなく、たった一人、毎日毎日大きく揺れる大地の上に居たら、寝間着に着替えることもできず、夜も布団に寝られず、靴を履いたまま、荷物を常にそばに置いて、犬たちを抱えて過ごす日々が続き、仕事も何もできなくなっていました。
それを機に愛した人の残した愛犬を2匹抱えて鹿児島に戻るも、それらの不安や生活習慣は影をひそめることなく、亡き人々の遺影すら見ることもできず過ごす中、今度は最愛の両親が続けてなくなり、10年近く人にも直接会うことができませんでした。
そんな中で終末ケアやグリーフ(死別の悲しみ)やペットロスについて、考え、学ぶようになりました。
自分自身がまさにその渦中にいたからだと思います。
この立て続けに続いた別れの日々の中、17年間そばにいてくれた愛犬ぴーちゃんが亡くなった時は、本当に辛かったです。
でも、その別れを経験したこと、善きお見送りができたことで、私の中に光が生まれたのです。
善きお別れをすることは、亡き子のとの未来と、永遠の絆の希望となるということを実感した瞬間でした。
また自分が守り続けてきた小さな子が、ひとり立派に旅立っていくのを見て、道に対する不安や死に対する恐れが驚くほどなくなったのです。
愛する子は姿は見えなくなりましたが、勇気と希望となって心に住むようになりました。
それでも悲しさは募り、半年ほどは服を着せた骨壺を、バックの中に入れて、どこに行くにも持ち歩かねば、外にも出られませんでした。
何を見ても、何をしても思いだし、涙は滝のように流れ、周りの人の励ましの言葉は耳に入りませんでした。
私の生活は大きく変化したのに、周りは何にも変わらないことへの理不尽さがふつふつと募り、すべてが恨めしく思えたりしました。
大切な人を亡くす度に同じような経験を繰り返しました。
死別の悲しみは何度経験しても慣れるものではないのですね。
それぞれのお別れの中で、また新たな葛藤がありました。
顔をあげられるようになるまでの時間もそれぞれ違いました。
心に届く言葉も違いました。
これらはおかしい事でしょうか?
いいえ、おかしくありません。
最愛のものを失ったとき、溢れ出てくるものにおかしいものは無いのです。
だから、悲しんだらいけないなんて思わなくて大丈夫です。
悲しみを超えていくプロセスは人それぞれです。
感じ方も人それぞれです。
そして、立ち直っていく過程も人それぞれです。
それぞれに必要なものがあるからです。
そして、それはすべて、亡きいのちへの愛が変わったものです。
悲しみもそうです。愛の別の形です。
中には、そんな風にしていると悲しむとか罰が当たるという方がいます。私も言われました。
犬が死んだくらいでなんだ、とか、死んで十年もたつのにまだ悲しいのかとか。
周りの人からはおかしく見えても、グリーフの悲しみを超える過程では「異常」と言うことはありません。
どんな感情が出てきてもおかしくないのです。
そして、それが異常かどうかは周りの人には決められないものです。
もし、だれか大切な人を亡くしたり、ペットを亡くして悲しんでいる人がいたら
こう言ってあげてください。
「あなたの悲しい気持ちは、亡くした子を愛しているという証です。」と。
ましてや、悲しむことは決して罪などではなく、それで罰が当たったりなんかしませんから。
死別の悲しみから立ち直る為のプロセスは、それぞれに必要な時があります。
克服しようと思って克服できるものではないのです。
どうか、それを理解してあげてくださいね。
そして、その時間を過ごし、いろいろな経験をする中で、愛する命が自分の中にきらきら生きていて輝くようになったときに、心は悲しみから自然に立ち直っているものです。
ウィンクルムの丘では、その様なグリーフやペットロスのお心に少しでも寄り添いたいと願って活動しています。
私たちは何もしてあげることは出来ないかもしれませんが、昨日のように一緒にお茶を飲んだり、思い出を聞かせて頂いたり、共にご祭壇で御供養したり、亡き子のために手作りをしたり、お庭や森の自然を眺めたり、そんな小さなことを喜んでさせて頂きます。
その様に施設を使っていただけることはとてもうれしいことです。
どうぞ、御利用された方でも、そうでない方でも、お気軽にお電話やメールでご訪問のご連絡とスケジュールをお尋ねくださいませ。
ご葬儀のないときは、いつでもご一緒できると思います。
お参りもいつでもおいで下さればと思います。
現在はプレオープン中で予約制の時間のみ門を開けておりますが、ご連絡いただければ、いつでも歓迎いたします。
御火葬やご葬儀ではない、みなさまの気軽なご訪問も心よりお待ちしております。
みなさまと亡き小さな子たちの魂が永遠の絆で今日も固く結ばれてありますように。
いつもありがとうございます。
一般社団法人洪福堂
総合ペット葬祭ウィンクルムの丘